2009年02月13日
UNIXとMacとWindowsと
うちの大学は、21世紀になるまではUNIXとMacな文化でした(開学からしばらくの時期は除きます)。
学部ごとの設備もあることはありましたが、全体的には統一的な環境だったとはいえ、1994年以降UNIXはSun, Solaris, NeXTの3種が混在しているという珍しい環境で、『UNIX User』誌でもよしだともこさん(現ノートルダム女子大学)に取り上げていただき、私もそのインタビューの時に同席させていただきました( http://www.tomo.gr.jp/root/9508.html )。
当時既にマルチリンガルだったMacを使いながらも、メールの読み書きのためにTelnetのクライアントでターミナルを動かしてUNIXのサーバに合法的に侵入し、しばらくしてから手に入れたMac用X端末アプリケーションを動かしてEmacsまたはMuleで文章を書いてTeXでタイプセットしながら、ヘブライ文字やアラビア文字を含むマルチリンガルな環境をUNIXでも作っていました。
その縁で、よしだともこさんから改めて単独でインタビューを受けました( http://www.tomo.gr.jp/root/9601.html )。
その当時情報処理教室にあるクライアントPCはMacがメインだったのですが、当時はまだOS 9だったので管理がとても大変で、担当の教職員の人は本当に苦労しておられました。
この頃にOS Xがあれば、MacもUNIXもWindowsも動かせたし、ネットワーク経由で管理できたのに…とその登場がもう少し早ければと悔やまれます。
そういうこともあるのと、学習面でもWindowsの要求が強くなったので、2000年に10号館ができた時にはクライアントはMacをやめてWindowsになったのですが、UNIXは残すということでLinuxとのデュアルブートとなって今に至っています。
しかし、学内のコンピュータ文化はすっかり変わりました。
1990年代中頃はインターネットもコンピュータもまだ一般的なものではなく、コンピュータも雑誌やホームページがまだまだ始まったばかりで情報が少なく、そんな中で月1回「座談会」と称して文系理系、教職員学生問わず集まっては「こんなことできる、あんなことできる」という自慢と研鑽大会を開き、それが終わってからは食事会をして、フレンドリーな中にも分野を超えて情報交換できる貴重な楽しい時でした。
一方、2000年にデュアルブートのクライアントが数百台入った立派な10号館ができましたが、反面そうしたコンピュータのコミュニティはなくなってしまい、コンピュータやインターネットは文化ではなくて道具もしくは消費になってしまったような気がします。
最近開設されたコンピュータ理工学部ではMac OS Xを採用したので、また新たな動きになっていけばと思います。
とはいえ、古き良き時代を知っている人間としては、寂しい限りです。
学部ごとの設備もあることはありましたが、全体的には統一的な環境だったとはいえ、1994年以降UNIXはSun, Solaris, NeXTの3種が混在しているという珍しい環境で、『UNIX User』誌でもよしだともこさん(現ノートルダム女子大学)に取り上げていただき、私もそのインタビューの時に同席させていただきました( http://www.tomo.gr.jp/root/9508.html )。
当時既にマルチリンガルだったMacを使いながらも、メールの読み書きのためにTelnetのクライアントでターミナルを動かしてUNIXのサーバに合法的に侵入し、しばらくしてから手に入れたMac用X端末アプリケーションを動かしてEmacsまたはMuleで文章を書いてTeXでタイプセットしながら、ヘブライ文字やアラビア文字を含むマルチリンガルな環境をUNIXでも作っていました。
その縁で、よしだともこさんから改めて単独でインタビューを受けました( http://www.tomo.gr.jp/root/9601.html )。
その当時情報処理教室にあるクライアントPCはMacがメインだったのですが、当時はまだOS 9だったので管理がとても大変で、担当の教職員の人は本当に苦労しておられました。
この頃にOS Xがあれば、MacもUNIXもWindowsも動かせたし、ネットワーク経由で管理できたのに…とその登場がもう少し早ければと悔やまれます。
そういうこともあるのと、学習面でもWindowsの要求が強くなったので、2000年に10号館ができた時にはクライアントはMacをやめてWindowsになったのですが、UNIXは残すということでLinuxとのデュアルブートとなって今に至っています。
しかし、学内のコンピュータ文化はすっかり変わりました。
1990年代中頃はインターネットもコンピュータもまだ一般的なものではなく、コンピュータも雑誌やホームページがまだまだ始まったばかりで情報が少なく、そんな中で月1回「座談会」と称して文系理系、教職員学生問わず集まっては「こんなことできる、あんなことできる」という自慢と研鑽大会を開き、それが終わってからは食事会をして、フレンドリーな中にも分野を超えて情報交換できる貴重な楽しい時でした。
一方、2000年にデュアルブートのクライアントが数百台入った立派な10号館ができましたが、反面そうしたコンピュータのコミュニティはなくなってしまい、コンピュータやインターネットは文化ではなくて道具もしくは消費になってしまったような気がします。
最近開設されたコンピュータ理工学部ではMac OS Xを採用したので、また新たな動きになっていけばと思います。
とはいえ、古き良き時代を知っている人間としては、寂しい限りです。